コストが安く初心者の私ははじめてのサーバーとして「さくらサーバー」を使用していましたが、表示速度や閲覧数増加による影響を考慮してこの度「xserver」への移転を決断しました。
初めてのサーバー移転で分からないことだらけでしたが、結果半日ほどでサーバー移転を完了させることができてほっとしているところです。
移転の際に、いろいろエラーやら不具合でつまったところも何カ所かあったので、同じ境遇の方のお役に立てればと思い、備忘録として残そうと思います。
行ったことの手順
「さくらサーバー」から「xserver」への移転で行ったことですが、実際は2つの参考サイトに掲載されていることに忠実にしたがっただけなので、詳細な内容は割愛させていただきます。
参考させていただいたサイトさま
【WordPress】さくらからエックスサーバーへ移行する方法|SiteMiru
サーバー移転手順|レンタルサーバー【エックスサーバー】
では簡単に行ったことの流れを紹介していきます。
※移転を行う際に、移転先であるxserverは事前に契約済みである前提で進めていくことをご了承ください。
①エックスサーバーに移転させる予定のドメインを追加する。
エックスサーバーの「サーバーパネル」>「ドメイン設定」>「ドメイン設定の追加」から、以降したいサイトのドメインを追加しておきます。私はSSLはさくらサーバー側で使用していなかったため、ここでは無料独自SSLを利用しませんでした。(移転が終わって落ち着いてから使用と思います。)

画像は2018年4月時点
②wordpressのデータをさくらサーバーからダウンロード
続いて、さくらサーバー側で移転したいドメインのサイトのWordpressデータを全部ダンロードしちゃいます。さくらサーバーにログインして「ファイルマネージャー」からごそっとダウンロードして構わないと思います。ダウンロードしたフォルダはおそらく圧縮されていると思うので、解凍しておきましょう。自分の場合は数GB程度なのでダウンロード(解凍込み)にかかった時間は10分もかからなかったと思います。

画像は2018年4月時点
「【WordPress】さくらからエックスサーバーへ移行する方法|SiteMiru」では、ダウンロードエラーについても簡潔に紹介されています。
他サイトですが、バックアップからフォルダをもってくる方法とかもあるようです。
③さくらサーバーからデータベースをエクスポート
wordpressはMySQLというデータベースを利用していて、コメントなどいろいろなデータが格納されています。これもxserverで同じように使えるようにエクスポートします。「さくらサーバー」の「コントロールパネル」の左側メニューの中から「データメース設定」>「管理ツールログイン」の順に進んで、「PHPMyadmin」にログインします。ログイン後、左メニューから該当のデータベースを選択して、画面上部のエクスポートをクリック。下記画像の赤枠部分にチェックをいれて、あとは特にいじらず画面右下にある「実行」ボタンを押して、ダンロードしてここは終了です。

画像は2018年4月時点
エクスポートする際に、画像では映ってはいませんが、ファイルのテンプレート名がデフォルトで「_DB_」になっていればきちんとデータベースを選択できているので問題ありません。
この箇所は後述しますが、不具合やエラーが時々おこるので注意が必要です。
④xserver側でMySQLデータベースの追加
先程エクスポートしたデータを入れるためのデータベースをxserver側で用意してあげます。xserverの「サーバーパネル」に戻って、「データベース設定」>「MySQL設定」に進みます。まず初めにタブの中から「MySQL追加」を選択して、データベース名を入力します。

画像は2018年4月時点
追加したら次はユーザーを追加します。(ユーザーがすでにいる方はスキップしても構いません。)

画像は2018年4月時点
最後に追加したデータベースにユーザーを追加します。「アクセス件見所有ユーザ」の中からユーザを選択後、「追加」ボタンで追加することができます。

画像は2018年4月時点
⑤エクスポートしたデータベースをxserver側にインポートする。
xserver側の「サーバーパネル」内にあるデータベース設定の中に「PHPMyadmin」があるのでクリックして、ログインをする。(ログイン画面は違いますが、ログインすると次のぺージからは先のさくらサーバーで見たものとほとんど同じだと思います。)同じように画面上部にあるタブの中から、「インポート」を選択し、先ほどエクスポート時にダウンロードしたデータベースファイルを選択します。

画像は2018年4月時点
データベースのサイズが大きかった場合に、分割した方は1つづつインポートしてください。大きすぎて圧縮した方も、zipのままアップロードして構いません。
ここで、うまくいかない人が出てくるかもしれません。エラーについては後述します。
⑥wp-config.phpと.htaccessを書き換えて、アップロード
初めのほうでダウンロードしたwordpressファイル内にある「wp-config.php」の中身を書き直さなければなりません。書き換えるのは、データベースを接続する際に用いられる箇所で、書き換えないと「データベース接続エラー」という画面が表示されるようになってしまいます。
/** WordPress のためのデータベース名 */ define('DB_NAME', '〇〇〇〇〇〇〇'); /** MySQL データベースのユーザー名 */ define('DB_USER', '〇〇〇〇〇〇〇'); /** MySQL データベースのパスワード */ define('DB_PASSWORD', '〇〇〇〇〇〇'); /** MySQL のホスト名 */ define('DB_HOST', 'mysql〇〇〇.xserver.jp');
上記の記述の中の「〇」の箇所を探し、自分の使用しているxserver側のデータベース情報に書き換えます。
また「.htaccess」というファイルを除いて見ると以下のような記述があると思います。
# BEGIN SAKURA Internet Inc. <IfModule mod_defla・・・ ・・・・・・・・ # END SAKURA Internet Inc.
これらはさくらサーバーに必要なものですが、xserverには当然不必要なコードになるため消しておきます。(後述しますが、これを消さないと不具合が起こる可能性があるようです。)
書き換えたら、wordpressのデータをすべてアップロードします。アップロード先は「〇〇〇.com」>「public_html」の下になります。
xserver公式サイトにも書かれていますが、デフォルトの状態では「index.html」や「default_page.png」といったファイルが入っていると思いますが、これらは必ず削除するようにしてください。
参考:WordPress移転(移行)手順|レンタルサーバー【エックスサーバー】
⑦動作確認URLで動作の確認
これらの作業が順調に進んだら、続いて動作の確認をします。xserverの「サーバーパネル」内にある「ドメイン設定」の中の「動作確認URL設定」を選択。動作を確認したいサイトのURL選択します。
画像にも書かれていますが、確認できるようになるまで、1時間程かかります。1時間ほど休憩してみてはいかがでしょうか!
時間が経過し、「動作確認URL設定の一覧」の中にある先程追加したURLをクリックし、きちんとサイトが表示されたら問題ありません。もし、きちんと表示されていない場合はファイルがきちんとアップロードされていない可能性があるので、さくらサーバーからダウンロードし直す必要があります。
⑧ドメインのネームサーバーをxserverのものに変更
手順としてはこれが最後で、ネームサーバーをさくらサーバーからxserverのものに変更してあげます。
xserverのネームサーバーは以下の通りです。
ネームサーバー1 | ns1.xserver.jp |
ネームサーバー2 | ns2.xserver.jp |
ネームサーバー3 | ns3.xserver.jp |
ネームサーバー4 | ns4.xserver.jp |
ネームサーバー5 | ns5.xserver.jp |
ネームサーバーの変更は、該当のドメインを取得したサイトにログインして変更してください。
なお、ネームサーバーの繁栄には半日~1日程度かかるようです。自分の場合は半日もかかりませんでした。
失敗談
結果的にはきちんとサーバー移転することができましたが、道中しばしエラーや不具合が起きたのも事実です。以下では自分がサーバー移転をする際に、起きた不具合やエラーと対策について紹介していきたいと思います。
データベース接続エラー
「データベース接続エラー」が表示されたのは、移転がまだ済んでいない「さくらサーバー」のほうでのサイトで表示されました。
原因と対策
「PHPMyadmin」でログインする際に、パスワードを1度変更してしまいました。変更すると、当然、wp-config.php内のデータベース情報の中のパスワード欄を書き直す必要がありました。上記の⑥の箇所を探し、新しいパスワード時応報を掲載すすることですぐに改善しました。知らないと損することが多いですね汗
データベースのインポートの失敗
はじめてインポートした際に、Error1044:ER_DBACCSES_DENIED_ERRORをはいて、インポートを失敗しました。
原因と対策
こちらの原因は、エクスポートの時点に問題があり、エクスポートする際に、きちんとDBを選択せずにエクスポートしてました。おかげで変なテンプレートがついてきてたみたいで、案の定失敗しました。よって、上記手順の③に戻って、画面左側にあるサイトのデータベースをきちんと選択してからエクスポートするとインポートもうまくできました。
「.htaccess」の中身の修正
こちらは事前に調べていたので、移転の際は問題なくいきましたが、きちんと修正していないとぺージが真っ白になる危険性があります。
原因と対策
「.htaccess」は非常に重要なファイルの1つで、これに変なコードが入るとたちまちぺージがきちんと表示されなくなってしまいます。移転の際に気を付けるのは、「さくらサーバー」を利用していると、「.htaccess」にさくらサーバーを利用しているということが勝手に明記されてしまいます。なので、そのままxserverにアップロードしてしまうと当然誤作動を起こしてしまいます。対策として、該当する部分を消すことで修正できました。
# BEGIN SAKURA Internet Inc. <IfModule mod_defla・・・ ・・・・・・・・ # END SAKURA Internet Inc.
キャッシュ系とバックアップ系プラグイン
キャッシュ系とバックアップ系プラグインは、具体的な原因は分かりませんがよく不具合を起こしてしまうことで有名ですよね。私の場合は事前に停止&削除して行ったため、特に困ったことなく利用できましたが、不具合が起こりかねないので注意が必要です。
サーバーを変えてみて
最後余談ですが、「さくらサーバー」から「xserver」に変えた直後のちょっとした感想をして終わろうと思います。いろいろな他サイトを見てみると、サイトの表示速度に関しては多少は良くなる程度でかかれていましたが、人それぞれなのを痛感しています。
というのも、自分の場合はサーバーの表示速度が極端に改善されたためとても満足しているからです。
詳しい実数値で紹介すると、「PageSpeed Insights」計った結果ではスマホ「45→77」、PC「73→81」にまで改善しました。もちろん、状況しだいで数値は前後するものの、ここまで早くなると心なしか、普段のwordpressの操作もスムーズにプなり、レビューが早く表示されるなど言いことづくしのように感じます。
サーバー移転をお考えの方は、是非試してみてはいかがでしょうか!
参考:
【WordPress】さくらからエックスサーバーへ移行する方法|SiteMiru
サーバー移転手順|レンタルサーバー【エックスサーバー】
また上記サイト以外にもいくつか拝見させていただいたサイトさま、ありがとうございました。