こちらではiPhoneの標準アプリである「メモ」アプリの使い方を1から丁寧に説明し、みなさんが「メモ」を最大限使いこなせるようガイドブックを作成しました。「メモ」は非常に多くの機能が搭載されており、とても便利な機能が多数あるのでこれらを活用して快適なメモライフを実現してみてください!
現在、「iOS14」までに搭載されている機能までを本記事では紹介しています。iOSが更新されて、「メモ」アプリがアップデートされ場合には、本記事の内容も随時更新・反映していきたいと思います。
新規メモを作成する

新規メモを作成
まずはメモを作成する方法について紹介します。
メモを作成するには、画面右下にある四角形にペンが重なったマークをタップすることで、メモを作成することができます。
フォルダ画面からでも、メモを新規作成することができますが、その際はデフォルトで「すべてのiCloud」フォルダ上にメモが作成されます。
※作成したメモのファイル移動方法については後述しますが、メモを開いた状態で画面右上にでてくる「・・・」ボタンを押し、「メモを移動」から移動したいフォルダを指定することで移動できます。
キーボードによる入力

キーボードによる入力
キーボードで入力するには、メモを開いている状態で、メモの余白の部分をタップします。
※キーボードが邪魔な場合はメモを下にスライドするとキーボードを隠せます。
最初の一行目はタイトル、以降の行で本文を入力していきます。
なお、キーボードの右上にある「+」ボタンを押すとツールバー(iOS14以降ではデフォルトでキーボード上で表示されています)がでてきます。
左から順に「表作成」「文字装飾」「チェックリスト」「写真/ビデオ(iOS14以降アイコン変更)」「ペン」機能となっています。
ツールバーの機能は以降で詳しく紹介したいと思います。
本文の装飾方法

本文の装飾
ツールバーの中にある「Aa」ボタンをタップすると本文の形式をいろいろ変更したり文を装飾したりできます。
タイトル
タイトルボタンを押すと以下画像のようにタイトル表示になります。なお、反映されるのは選択されている行(カーソル上の行)の文字です。
見出し
見出しボタンを押すとタイトル同様見出しが作成されます。文字サイズはタイトルとさほどかわりません。
等幅
等幅ボタンを押すと行間の幅が以下画像のように等幅となり狭くなります。
ボールド・イタリック・アンダーライン・取り消し線・左右へのインデント
これらは範囲選択をして装飾を行います。範囲選択は本文の該当箇所(どこでもよい)を2回タップ(同じところを)して、「選択」ボタンを押すと範囲マーカーがでてくるのでそちらで範囲選択します。範囲選択後画面下メニューの各ボタンで変更することができますし、選択後にでてくる黒いラベルからも選択することができます。
リスト表示
横棒によるリスト表示、番号付けされたリスト表示、黒点によるリスト表示の3つがあります。各リストのボタンを押すとカーソルのある行がリスト表示されます。
チェックリストの追加

チェックリスト
ツールバーにあるチェックボタンを押すとチェックリスト(ToDoリスト)を作成することができます。
作成したチェックリストの〇(丸)をタップするとチェックを入れることができ、もう一度タップするとチェックを外すことができます。
チェックリストを解除したいときはもう1度ツールバーのチェックボタンを押すと解除できます。
追加時、オプションとしてチェックを入れたものを自動並び替えするか選択することができます。
指またはタッチペンによる書き方

指またはタッチペンによる書き方
ツールバーにあるペンのボタンを押すと指またはタッチペンでメモ書き(スケッチ)することができます。
ペンの種類はボールペン、蛍光ペン、鉛筆の3種類。色は次項で紹介しますが、さまざまなパレットで色を選択できます。
ペンの線はある程度補正がかかり、まっすぐな線を簡単に引くことができます。
また、画面上部には「戻る・進む」ボタンがあるので失敗してもすぐ修正できるようになっています。
※選択ラインの使い方について、選択ラインで引いた線の中に、ペン書きしたものが重なるとその重なった部分の一筆を移動させたり、消したり、複数を一度にコピーしたりできます。
定規を使うことで、等間隔に書いたり何かの基準にしながらペン書きをすることができます。
ペンモードを終了するには画面右上の「完了」を選択します。
色の指定(グリッド・スペクトラム・スライダ)

色の指定
カラーパレットは「グリッド」「スペクトラム」「スライダ」の3種類が用意されています。好みのカラーパレットで色を指定できます。
また、その下には不透明度を設定することができます。100%で透明度0、0%で透明度100(何も見えない)状態となります。
色の指定(スポイト)

色の指定(スポイト)
カラーパレットビューの左上にある「スポイト」を選択するとメモ上にある色を抽出して、ペンの色に落とし込むことができます。
「スポイト」で選択された色は、自動的にカラーパレット上に表示されます。ここで、お気に入りの色の場合は画面下の「+」ボタンを押すと登録することができます。
メモを削除する

削除の方法①

削除の方法②

削除の方法③
削除の方法は主に3つあります。
1つはメモ一覧から、削除したいメモを左方向へスワイプして、でてきたごみ箱のボタンを押すことで削除できます。
2つ目は、メモ一覧画面で削除したメモを長押しして、でてきたポップアップから「削除」を押すことで削除できます。
3つ目は、メモを開いた状態で画面右上の「・・・」ボタンを押し、「削除」を選択することで削除できます。
メモのスタイルを決める(罫線と方眼)

罫線と方眼
メモ画面の右上にある「・・・」ボタンを押し、オプションの中の「罫線と方眼」を選択すると、罫線と方眼といったメモのスタイルを選ぶことができます。
罫線と方眼の種類は無地を含め以下の7つがあります。※罫線の上に書けるのはペンモードのみで、キーボード入力で記入したものは罫線や方眼の上に書くことはできないので注意してください。
表の作成

表の作成
作成するには、ツールバーの中から一番左の表ボタンをタップして作成します。テーブルのようなものですね。
「...」のボタンを押せば行や列を増減させることができます。もう一度ツールバーの表ボタンをタップするとメニューが出てきます。
「表の共有」をタップするとSNSに投稿したり、ファイルに保存したりすることができます。
なお、表内ではテキスト装飾を行うことはできず、中央揃えを行うことはできません。
表の削除

表の削除
表を削除するには、表の右の余白をタップして「バックスペースキー」を押すことで削除できます。
表の全体がオレンジ色で覆われている状態であれば、いつでも消すことができます。
表の補足として、表の文字を強引に装飾しようとすると「メモ」アプリがフリーズすることがあります。フリーズしたときはアプリを再起動することで解消できます。
メディアの貼り付け

メディアの貼り付け
ツールバーの中にあるカメラボタンをタップして、メディア(写真/ビデオ/書類)を貼り付けることができます。
写真やビデオは「写真」に保存されているデータを貼り付けることができるほか、その場で撮影して貼り付けることもできます。
貼り付けた写真は長押しすることで、大きく表示したり小さく表示したりできます。
書類の貼り付けは次項で紹介します。
書類のスキャン/貼り付け

書類のスキャン
紙の書類をカメラでスキャンして、メモ上に貼り付けることができます。長方形のペーパー類であれば大体のものはスキャンが可能です。
先ほどの画面で「書類のスキャン」を選択するとカメラが起動し、書類の認識・抽出することができます。識別された書類が画像のようにオレンジ色で覆われ、シャッターボタンを押すか、自動でスキャンしてくれます。
正面や真上からではなくても、しっかり認識することができます。
また、複数枚の書類を一度にスキャンすることができます。
スキャンした書類をPDFにする

書類をPDFにする
スキャンした画像を拡大し、画面右上にある「共有」ボタンを押すと画像のような画面がでてきます。
共有するデータはJPGやPNG、HEIFではなく、PDF形式になります。逆に言えばPDF以外の形式を指定することはできないようです。
パソコンに取り込みたいときは、アプリ欄からドライブやDropBoxを選択すると良いでしょう。
また、マークアップを利用すればスキャンした書類にメモを記すこともできます。
リンクカードの貼り付け

リンクカードの貼り付け
ブラウザで調べたぺージのリンクカードを貼る方法について。まずブラウザで貼りたいぺージを開いて、共有ボタンを押します。(ブラウザによってボタンの種類が異なります。)
押すとメニューがでてくるので、その中から「メモ」を選択します。
保存先等を決めるぺージが出てくるので決定後保存を押すと保存先に指定したメモに貼り付けられています。
サイトのリンクを直接ペーストしても、リンクカードとしては表示されません。
同様の方法でツイッターのツイートをカードとして貼り付けることも可能です。
メモを共有

メモを共有
メモを自分だけでなく他の人に共有することができます。
メモ画面右上にある「人」ボタンを押します。押すと以下の画面になるので、共有したい人にリンクを送るメディアを選択します。
リンクを送る媒体としてtwitterやfacebook、LINE、メール等があります。選択後、自分の電話帳に入っている共有したいユーザーを選択し、リンクを送ります。
※電話帳に登録されている必要があります。
ファイルに保存する

ファイルに保存
メモ画面の右上の共有ボタンをタップし一覧の中の「ファイルに保存」をタップします。
押すと端末内に直接保存するか、「iCloud Drive」に保存するか選択できるので、お好みの保存場所を選択することができます。
なお、保存されるデータはPDF形式になります。
フォルダの追加

フォルダの追加
フォルダ画面左下にある「フォルダ」マークのボタンをタップするとフォルダを作成することができます。
フォルダ名を付けて保存を押すと作成が完了します。
なお、フォルダの中にフォルダを作成させることができません。
フォルダの並び順を変更する場合は、画面右上の「編集」ボタンを押してスライド操作で並び替えることができます。
フォルダの削除

フォルダの削除
フォルダを削除する場合、削除したいフォルダを左にスワイプすると削除というボタンが出てくるのでそちらを押すと削除できます。
一度消してしまったフォルダを復活させることはできないので、消す際は最新の注意を払いましょう。