今回はAppleWatchで心電図アプリを使うことができない時の対処法を紹介していきたいと思います。
2021年の1月に日本でも利用できるようになった「心電図」機能ですが、初めて使うときにうまくアプリを起動できない人が続出しています。いろんな記事で調べてもうまくいかない、そういう方の力になれれば幸いです。
まずははじめに、心電図を使っていく流れをご紹介していきます。
「心電図」アプリの使い方
心電図を始めて使う場合は下記手順の準備を経て利用することができるようになります。
①お手元のiPhoneを最新のiOSにアップデートする。Apple Watch を最新のwatchOSにアップデートする。
②iPhoneの「ヘルスケア」アプリを起動し、「ブラウズ」タブ > 「心臓」 > 「心電図(ECG)」 > 「設定」を押します。参考:下記画像の青いボタン、アップデートにより文言が異なる場合があります。
③「設定」を押した後は、ユーザ情報の入力など適宜行ってください。「心電図」をすぐに測定されるか聞かれるかもしれませんが、スキップしても問題ありません。このときAppleWatch上で「心電図」アプリがインストールされます。
設定してもAppleWatch上に「心電図」アプリが表示されない場合は、iPhone上で「Watch」アプリを起動して、「心臓」をタップ後、インストールをタップしてインストールしてください。下記画像はすでにインストール済みになっていますが、未インストールの場合は「インストール」と表示されます。
④インストール後は、AppleWatch上から「心電図」アプリをタップして利用開始することができます。なお、Appleの公式サポートでも詳細に紹介されています。下記参照
「Apple Watch Series 4、Series 5、Series 6 で心電図 App を使って心電図をとる|Apple Support」
上記手順でうまくいかない場合の解消法を紹介していきます。
「お住いの地域ではまだ使用できません」と表示される場合
よくある事例の1つに「このアップデートは、お住いの地域ではまだ使用できません。心電図は、Apple Watch上の既存のAppを使って引き続き計測することができます」というメッセージが表示され、設定に進むことができなくなることがあります。

「心電図」アプリを設定しようとすると、このエラーが表示されてできない
上記のエラーメッセージが表示された場合に、真っ先に確認すべきはiOSとWatchOSのバージョンが最新かどうかです。
他サイト等で書かれていることとして、「iOSバージョン:14.4以上、WatchOSバージョン:7.3以上」といった文言をよく見ますが、2021年1月時点ではそうでしたが「心電図」アプリを利用する場合はiOS・WatchOSともに最新バージョンである必要があります。各OSとも最低バージョン以上だから大丈夫ということはなく、現在の最新OSにアップデートすることで、上記エラーはでなくなります。
ブラウズの中の「心臓」の項目に「設定」ボタンがない
初めに紹介したアプリの使い方の手順の中に、「設定」ボタンを押す工程がありましたが、そのボタンが表示されない場合があります。理由として考えられるのは下記の2点で、お手持ちのAppleWatchが心電図機能の非対応モデルであるか、そもそもAppleWatchをうまく認識できていないことが考えられます。
まず、心電図アプリの対応モデルは下記のものとなっています。
心電図アプリの対応モデル
※AppleWatch Series 3:不規則な心拍の通知 機能のみ
AppleWatch Series 4
AppleWatch Series 5
AppleWatch Series 6
AppleWatch Series 7 (2021年10月NEW)
※AppleWatch Series SE:不規則な心拍の通知 機能のみ
Series 4以降に裏蓋とDigital Crownに搭載された電極で心電図を計測することが可能です。ただし、Series3とSEに関しては心電図機能自体は搭載されていませんが、不規則な心拍の通知機能のみを提供しています。
続いて、AppleWatchとうまく接続できていない問題に関しては、言葉通りiPhoneとAppleWatchが連携できていない、あるいはペアリングできる環境下にないことが可能性としてあります。その場合はiPhone上で「Watch」アプリを起動して認識されているか確認しましょう。
AppleWatch上で「心電図」アプリがタップできない
AppleWatch上に「心電図」アプリが表示されているにも関わらず、タップしてもアプリが起動しないことがあります。この症状は、「心電図」アプリを始めてインストールした直後にアプリを起動しようとすると起きます。症例として、アプリアイコンの周りにグレー色の輪郭が映っています。
対処法としては簡単で、AppleWatchを再起動しましょう。再起動の方法はAppleWatchのサイドボタン(Digital Crownではない方)を長押しして、電源をオフにしたのち、サイドボタンを長押しして起動するだけです。おそらく再起動で回復すると思います。
最後に、関連記事のリンクを紹介いたします。参考までに。
「Apple Watch Series 4、Series 5、Series 6 で心電図 App を使って心電図をとる|Apple Support」
「Apple Watchに心電図アプリケーションと不規則な心拍の通知機能が登場|Apple Newsroom」